近年、若年層の働き手不足は、中小企業の事業継続上の重要課題となりつつありますが、特に、高校卒業予定者の求人について、なかなか効果が上がらない、という企業様も多いのではないでしょうか。
当ホームページは、就職希望の生徒を指導する立場から、高校卒業予定者の採用を考えておられる企業様の、採用活動の一助となればと考えて作成いたしました。
御社の高校卒業予定者の採用活動の参考になりましたら幸いです。

採用活動でこんなお悩みはありませんか?

  • 高校卒業予定の若い社員を採用したいが、求人方法やルール(スケジュールなど)がわからない。
  •  これまでも、自社独自の方法で、高校卒業予定者の採用活動をしているが、応募が少ない(または全くない)
  • 求人サポート企業の協力を得て求人票の発送等を行っているが、効果が感じられない。

高卒求人のポイント

1.ルールとスケジュール

☆高校卒業予定者の求人は基本的に高校を通して行います

 ①(遅くとも)5月までに
  翌年4月の入社予定者の採用予定数、就業条件等の決定
 ②6月1日以降
  求人申込書の作成とハローワークへの求人申し込み
 ③7月1日
   当年度卒業予定者に向けた求人票の公開開始&求人票等持参し学校訪問
   開始
 ④9月5日以降

   採用試験応募書類受付開始
 ⑤9月16日以降
   選考開始
 ⑥(先行実施後できるだけ早いうちに)
   合否連絡

※現在は多くの都道府県で、9月16日以降一定期間は採用試験への応募は
 1社のみとされており、内定を得た生徒は他社の選考を受けることは
 できません。(=基本的に内定辞退はないということになります)

2.採用ツール

☆下記の2点は必ずご用意ください。

【1.求人票】
 ハローワークに提出した求人申込書をもとに作成される採用活動上最も
 重要なツール     
 高校においては、求人票の内容をもとに応募する企業を決定するため、
 正確かわかりやすく表記することが重要です

【2.会社案内(パンフレット、紙資料など)】
 求人票では表しきれない職場の雰囲気や、従事してもらう仕事内容がわかる
 ような画像や文書のほか、先輩社員による歓迎メッセージや高卒入社後の
 キャリアパスがわかるような図表なども加えるとベター

☆採用ツールは、次項の「やるべきこと」に書いているように募集対象校に
 必ず持参してください。
 ※「〇〇な鉄砲数打ちゃあたる」は高卒求人の場合、まずありません。
  あまり情報のない、求人票を送ってきただけの企業が生徒に紹介される
  ことはまずありません。

3.御社でやるべきこと

(1)募集対象校の絞り込み
   主に、御社本社並びに事業所所在市町内の近隣校や過去に卒業生を
   採用した実績のある高校などを募集対象校とします。
(2)募集対象校への訪問
   募集対象校へは、できれば4回、最低でも3回は訪問します。
   1回目:3月~4月(できれば)
    会社案内(パンフレット、紙資料等)を持参し、新年度の就職希望者
    数や希望業種・職種についてのヒアリング
   2回目:5月~6月中旬(必須)
    求人票公開前の挨拶
    ・就職希望者の面接状況のヒアリング
   3回目:7月中(必須)
    求人票及び会社案内持参
    ・求人票で最もアピールしたい点の説明
   4回目:9月または10月(電話)
    応募のお礼と選考結果の連絡
   5回目:10月以降(合否決定後/必須)
    選考結果のフィードバック
    ・内定の場合:選考の際の生徒の様子報告、その後の手続き等に
     ついての案内
    ・不採用の場合:不採用の理由の説明

4.補足とご提案

(1)学校訪問について
  ①3月から7月までは可能な限り同じ担当者が訪問してください
   訪問時は、①訪問日時及び滞在時間、②応対した先生の氏名、③ヒア
   リング内容(特に、1回目は就職希望者数や希望業種や職種内容、
   2回目は自社や自社と同業種の企業を志望する生徒の有無や生徒との
   面談で先生が気づいたその年の傾向など、3回目は御社のアピール
   ポイントに対する先生の感想などを必ず確認します)をメモに残し、
   社内で情報を共有します。
  ②3月~5月の間の1回と7月の求人票持参時には社長または採用権限者が
   同行し、御社が求める人材像について熱く語ってください。
   先生からの質問(成績や欠席日数を重視するか、人物を重視するか
   など)についても可能な限りはっきりと答えてください。

(2)求人票について
   仕事内容はできるだけ詳しくかつわかりやすく、そして補足事項欄や
   特記事項欄は空白がないようしっかり記載してください。
   【補足事項・特記事項欄への記入内容】
   ・単身用社宅(有りの場合)への入居条件や使用料と光熱費等その他
    必要な費用
   ・アピールポイント(例:夜勤なし、資格取得費用全額会社負担、
    賞与年3回支給など)
   ・入社〇年目の年収イメージ
   ・昇進のイメージ(〇〇年入社→〇〇年リーダーに昇進→〇〇年
    主任に昇進→〇〇年係長に昇進、年収約〇〇〇万円など)
   ・職場の雰囲気の良さ(メンターやブラザーシスター制度)
   など会社の魅力をスペースの許す限り記載してください。

(3)会社案内(パンフレット、紙資料など)について
   印刷などお金をかけなくても、パワーポイント等で画像や図などを
   豊富に盛り込んで作成した数枚のプリントを綴じたものでOKです。
   ☆文章ではなく、一目見てわかるような画像や図を中心に作成
   記載内容:会社や職場の写真、製造物や提供するサービスの画像、
        製造業であれば生産工程ごとの画像、求める人物像、
        福利厚生や就業条件の中でのアピールポイント、社長の
        画像と社員への思い、先輩社員の仕事風景と社歴や仕事
        内容&休日の過ごし方や趣味など、等々から盛り込める
        内容を大きな文字で楽しく記載
        ※訪問の都度、最新情報にリバイスまたは新しい情報を
         追加して作成し持参する。 

(4)中長期的な視点から
  ①インターンシップの受け入れの実施
   1,2年次にインターンシップで訪問した企業への就職を考える生徒も
   中にはいますので、是非インターンシップの受け入れを検討して
   ください。
   その際は、以下の点についてもご検討下さい。
   ⅰ.できれば高校(難しければ御社最寄り駅)集合・解散とし、
     タクシー等の送迎(社員による送迎は不可)を付ける
   ⅱ.座学は短めにし、職場内の見学や業務体験に重点をおく
   ⅲ.見学や業務体験は年齢の近い若手社員に案内役を務めさせる
  ②「総合的な探求の時間」やキャリア教育(職業観の醸成)への協力
   講師派遣や探求内容が自社業務に関係する場合は、生徒の訪問も
   受け入れる
  ③(中学生の)職業体験の受け入れ

私どもでお手伝いできること

1 メール相談

☆基本的に無料です

現在の御社の求人方法や求人ツールについての、改善策のご相談を、メールやリモート面談にて、承ります。

〇「お問い合わせ」から必要な情報をお送りください。

2 訪問相談

☆交通費(実費)と出張日当が必要です

メールやリモート面談での相談が難しい場合、御社に訪問しての相談が可能です。

〇「お問い合わせ内容」に「訪問面談希望」とご記入ください。

3 その他(訪問同行など)

☆交通費(実費)と出張日当が必要です

これまで採用のために高校に訪問したことがない、高校への訪問の仕方がわからない(自信がない)場合、御社のご担当(または経営者)の方の学校訪問に同行いたします。
(学校訪問に同行できない地域があります。)

〇メール、リモート面談、訪問相談の後、必要により対応致します。

プロフィール

開設者:岡村英彦

【このホームページへの思い】
現在も公立高校での就職指導支援員として勤務しています。
毎年たくさんの企業様から学校に求人票をいただきますが、何度も訪問いただく企業様もあれば、透明な封筒にあいさつ文と求人票の郵送のみの企業様など様々です。
その求人票の内容も、最低限度の内容しか記載されていないものもあれば、熱い思いが伝わってくるようなしっかりと書き込まれたものもあります。
高校卒業後の就職希望者は年々減少しており、採用は厳しくなる一方ですが、高校生を戦力として考えていただいている企業様のお役に少しでも立ちたいと思い、このページを開設しました。